嶺南盆栽の幹づくり方法(育枝剪定法)(パート1)
InBonsai Team
2025年12月6日 · 1 分で読めます
嶺南盆栽の幹づくり方法(育枝剪定法)(パート1)
嶺南盆栽の幹づくり方法は、幹の各節をつなげながら造形する技術です。幹がまっすぐすぎたり、極端に曲がった盆栽は選ばないようにします。幹には生命感と美しさが求められるため、接続部に適度な動きを持たせつつ、誇張しすぎないことが重要です。負傷しても自然に抗い続ける古木の力強さと古さを表すことで、作品の芸術的な効果が左右されます。
環境の違いや大きな外的変化によって樹皮の表情は驚くほど多彩になり、幹姿ごとに異なる意味が生まれます。旅をし、観察し、分類することで得た素材を参考に、計画性をもって嶺南盆栽の枝をデザインします。これが「動中に工があり、意は形の外にあり」という考え方です。
長期の干ばつや水不足では、自然に背が高く細い多節の幹ができ、これはそびえ立つ樹形の特徴のひとつです。外力や火災で幹が折れると、幹が地表に横たわり、新しい根や芽、枝、幹を次々に出して株立ち状の盆栽となります。
高い岩の割れ目から芽吹いた木が環境変化や嵐で折れ、立ち上がれずに這うように成長することがあります。そこで見せる環境への抵抗と不屈の生命力が尊いもので、懸崖の題材はこうした木に由来します。1920年代に剪定技術が生まれて以来、当初の数種から現在では数十種にまで発展しました。
1. 大物盆栽における「育枝剪定法」の例
苗木を育て、幹径が15cm、高さ85~90cmになるまで成長させます。幹径が9cmに達したら切り返しを開始し、地上40~45cmの高さでのこぎりで切ります。最適な時期は新芽が出る春先です。20日ほどで大小さまざまな芽が多数吹きます。60日前後で30~40cmの位置にある理想的な芽を一本選び、天芽として伸ばします。ほかの芽は径1cm、長さ8~10cm程度で剪定し、枝の伸びを抑制します。リーダーの位置は視線の上下と根張りの形で決めます。幹が直立してやや右に傾く、または右流れの場合は切り口左側の芽を天芽にしてやや左へ傾け、対応する右側の芽を第一枝として想定高さより少し低めに残します。幹が直立してやや左に傾く、または左流れの場合は切り口右側の芽を天芽にしてやや右へ傾け、左側の芽を第一枝として少し低めに残します。
2. 右流れの樹を作る方法
直立樹や右流れの盆栽で左の側根(主根)が太く盛り上がり、長く伸びている場合、幹の左側の芽を天芽に選び、右側に第一枝を配置します。天芽の第二節は早い段階で針金をかけ、少し左へ、同時にわずかに後方へ傾けて時計回りのひねりを作ります。右側の芽を第一枝に選び、針金で想定高さよりやや低く固定し、伸びを枝棚にします。こうすることで成長後も高さ配分が保たれ、層がはっきりします。
幹の各節にはねじれと変化を与え、硬い印象を避けて自然な美しさを高めます。各節の長さは幹径や全長に対して一定の比率を保ちます。第一節と第一枝は最終高さに左右されます。各切り返しは10~15cm間隔で行い、第一枝は高さ35cm前後から取り、完成時の総高さ85~90cmが自然でバランスの良い寸法です。
幹径を12cm未満で設計する場合、全高の40%付近に第二枝を設けると最適です。天芽の径が元の幹の50%に達したら、元幹と天芽の接合部で余分な部分を120°の斜めに切り落とし、傷の治りを早めて痕を小さくし、成長を促します。
天芽の径が元幹の70%になれば第二節はほぼ完成です。同じ手順で右側の枝を作り、45~50cm付近の芽を選べば、視線の高さで幹の曲がりと回転が見えます。芽は右側かつ少し前寄りが望ましく、これが第三節になります。対応する左側の芽を第二枝とし、径が0.6cmに達したら針金でやや低めに固定します。第三節の径が主幹の50%に達したら接合部で主幹の余分を120°で切除します。第三節の径が第二節の70%に達したら適切な高さで切ります。次に、左側で高さが適当かつ水平視でやや後方に位置する芽を第四節に選びます。右側には第三枝となる芽を残します。適当な芽がない場合は近くの芽を選び、径が0.6cmになったら針金で向きを調整します。第三枝も少し低めに整えるとバランスが良くなります。この方法を樹冠が整うまで繰り返します。各節と枝が太るにつれ、切り口は成長を妨げずに癒合し、力強さと古色を感じさせます。節や枝が増えるほど前段の節や枝も太り続けます。樹冠ができる頃には第一~第四節と枝の80%が完成します。全行程で約16年、その後4年ほど鉢上げして仕上げれば作品が完成します。この技法は他の大物樹種にも応用できます(図3-6a)。
(図3-6a)右流れ盆栽の高さ目安スケッチ(単位:cm):

3. 左流れの樹を作る手順
直立樹や左流れの盆栽で右側の根(主根)が膨らみ、巻き上がり、長く張っている場合、幹の右側の芽を天芽に選び、左側に第一枝を配置します。初期段階で天芽の第二節に早めに針金をかけ、右に傾けつつやや後方へ倒して反時計回りのねじれを作ります。左側の芽を第一枝に選び、針金で少し低めに固定して枝棚にします。これにより想定したシルエット内で高さ配分が保たれ、層が明確になります。
幹の各節には変化を与えて硬直を避け、より自然な印象にします。各節の長さは幹径や全長と一定の比率を保ちます。第一節と第一枝は最終高さで決まり、切り返しは10~15cm間隔です。第一枝は高さ35cm付近から取り、完成時の総高さ85~90cmが自然で適度な寸法です。
幹径を15cm未満または15cm超で設計する場合でも、第二枝の位置は全高の約40%が目安です。天芽の径が元幹の50%に達したら、接合部で元幹の余分を120°に傾けて切り落とし、傷口の癒合を早め、ダメージを抑えて成長を促します。
天芽の径が元幹の70%に達したら第二節はほぼ完成です。第一節と同じ手順を繰り返します。高さ50cmで幹を切り、45~50cm付近の芽を選ぶと、視線の高さで左側の幹と枝の曲がりとねじれが見えます。芽は左側でやや前寄りが望ましく、これが第三節になります。対応する右側にある芽を第二枝にします。右枝が径0.6cmに達したら針金で想定高さより少し低めに固定します。天芽の径が主幹の50%に達したら接合部で主幹の余分を120°で切除します。第三節の径が第二節の70%に達したら適当な高さで切ります。右側の芽の中から、適切な高さでやや後方に向く芽を第四節に選びます。
同じ右側で第三枝になる芽を残します。適当な芽がない場合は近くの芽を選び、枝の径が0.6cmになった時点で針金をかけて方向を調整します。第三枝も少し低めに配置すると見栄えが良くなります。この方法を頂部が完成するまで繰り返します。各節が伸びた後、切り口は成長を妨げずに癒合し、力強さと古色を表現します。節や枝が増えるにつれ、前段の節や枝も太り続けます。頂部ができる頃には第一~第四節と枝の80%が仕上がっています。全工程に16年、さらに観賞鉢で4年育てて完成となります。この技法は他の大型樹にも適用できます(図3-7)。







